2025年08月04日
令和7年7月11日(金)、天童市の天童ホテルにおいて、「2025年度 次世代リーダー育成研修会」の1回目を開催し、14名の次世代リーダー候補者(農業経営体の幹部候補、意欲ある従業員等)に参加いただきました。
研修会開催の目的は、以下に記載のとおりです。
【開催の目的】
現在、本県における農業者数の推移は、毎年約400人の新規就農者がいる一方で、離農者は約1,400人となっており、年間約1,000人ずつ減少しています。また、帝国データバンク山形支店の調査では、経営者は人材不足で業務遂行が優先となっており育成に手が回っておらず、県内企業の約6割がリーダーの人材不足を実感している結果となっています。
次世代リーダーとなる人材は、現経営者を支え将来の経営者候補となる「右腕人財」として活躍できるよう、スキルアップやキャリアを高め、実践に活かすことで自らの成長と会社への貢献が期待されています。
そのため、県内の次世代リーダー候補者が一堂に会し、「右腕人材」となるためのノウハウを基礎から学び、参加者同士による相互研鑽や情報交換を行うことで、参加者のステージアップを図ることを目的としています。研修会の企画・開発には、一般社団法人アグリフューチャージャパン及び農林中央金庫山形支店にご協力いただき、全国的にも先駆けとなる農業における右腕人材を育成する「2025年度 次世代リーダー育成研修会」の開催に至りました。
講演は、「現場力から経営感覚へ!農家(法人)の右腕に向けたステップアッププログラム(全2回)」と題し、ファームサイド株式会社の代表取締役である佐川友彦氏が講師を務めています。
1回目となる今回の内容は、「従業員が推進する業務・経営改善」。佐川代表が実際に農業の現場で右腕となり実践してきた業務改善・経営改善の進め方や事例についてお話しをいただくとともに、ワークシートを用いた「改善アイデア発案ワークショップ」を実施しました。
研修会の様子
参加者は、はじめ緊張があったものの、グループでの会話やワークショップを通じて次第に和やかな雰囲気となり、自らの法人における小さな課題に対する改善アクションを書き出しました。また、グループでの発表により気づきを得ることで、更に多くの改善アクションを付け足すことができました。書き出した改善アクションは、次回の2回目まで1つでも実践し、報告し合うこととなっています。
研修会終了後は交流会を開催。講師の佐川代表を囲んで情報交換を行いました。参加者からは、「小さなことから改善が大事であることが参考になった。少しずつ会社でも取り組みたい」「責任感を持ち、発言も積極的にしていこうと思う」と前向きな声が寄せられています。
次回は、8/29(金)に2回目を開催。内容は「右腕従業員に必要なこと」と題して、農家の右腕及びリーダーシップ・コミュニケーション講座、右腕キャリアプラン作成を予定しています。